- 2020.04.28 UP !
少年事件における弁護士を雇うと費用がかかるのでは問題について解説します。
少年保護事件付添扶助制度……というのがあって、その制度を使うと上限15万円まで費用を扶助協会に持ってもらえる制度です。
ただ、めちゃくちゃややこしく、私は法律のプロじゃないので、『法テラス』や、『財団法人法律扶助協会』に直接、問い合わせることをおススメします。
その際、事件を起こした少年がどういう状況(逮捕されて留置場にいるのか、とか、既に鑑別所に送られたのか、在宅で家裁の判断待ちなのか)に置かれているのかをメモ書きしてある程度まとめてから相談された方がよいです。(円滑化のため)
扶助されたお金は、法テラスが弁護士の方へ費用を払うので、私たちは払う必要はありません。超過分はよくわからないので、信頼できる法のプロフェッショナルにお問い合わせを……!
お金がないから弁護士(付添人)諦める、ってのは、全くおススメじゃないですね。
未成年は、警察の誘導尋問や脅しに迎合しやすく、警察の都合の良いように作られた調書にサインしちゃうことがよくあります。そうなると後の少年審判(少年の処遇について判断する未公開の裁判のようなもの)に悪影響が出ます。(少なくとも多少不利になります)
私も見事に誘導尋問に引っかかりました。(17歳、出会い系サイト規正法で任意同行したとき……)
前述の付添人扶助制度を知っていれば、弁護士(付添人)をほぼ無料で雇えただろうし、当時バイトしていたので超過したお金は分割でも返せたはずです。(8万~15万の扶助はかなり大きいと思えます)
弁護士がついてくれれば、今後の身の振り方について親身に相談に乗ってくださったでしょうし、精神的な支えとなり、よりよい結果となったはずです。
18歳の時、少年審判を受けた私ですが、私の時の『付添人』は、父親でした。
少年審判では、付添人(簡単に説明すると少年を庇う人)を、『弁護士』か『親』『その他の保護監督者』から選ぶことができます。
私の場合、父親に性的虐待、精神的嫌がらせを受けていたので、そんなヤツに付添人になられて、そんな最低野郎に『表向き庇ってもらった』ことにプライドが粉々になりました……。
とにかく、周りに信頼できる大人がいない時は、警察に捕まった時、調書を取られる前に、国選弁護人(当番弁護士)を呼んでもらいましょう。
一回だけならお金はかかりません。無料です。(時間は30分と限られてたはずですが)
そして、来てもらった弁護士先生に、『なんだか、法律扶助制度があってお金がなんとかなる制度があるって聞いたんですけどなんとかしてもらえますか?』って頼みましょう。
彼らはプロフェッショナルなので、制度についての理解はしているはずですし、もし『知らない』と言われたなら、『河島って人がブログに書いてたんですよ』って私の名前出してもらってよいです。
ざっと資料を調べて書いているので、文章に責任を持っています。間違っていたら急いで修正します。
たぶん、警察に補導されたり家に来られたりしたら、任意同行されることが多いと思います。
んで、“任意同行だから弁護士呼べないよ”って警察が言ってくると思いますが、それは嘘っぱちです。
呼ぶこと自体はできます。ただ、取調室には入れないようですが、弁護士先生が取調室の傍の廊下でずっと待ってると思うと警察もプレッシャー半端ないでしょうし、けん制効果は望めます。
警察は弁護士をなんとしてでも避けようとします。
東方プロジェクトっていうシューティングゲームがあるんですけど、それは基本、相手からの攻撃を避けるだけのゲームです。避けないと三発くらい攻撃くらっただけで死ぬので必死で避けないとだめなんですけど、もうとにかく警察側は、東方かってくらいに必死で弁護士を避けようとするので、『当番弁護士は無料だと聞きました、呼んでください』と、言いましょう。任意同行であろうと、呼ぶだけは、呼べます。取り調べの最中、脅されたり、事実と違う調書を取られそうになったらお手洗いに行く、と言って退室して弁護士先生に相談しましょう!!
東方って理不尽なゲームなんです。プレイヤーは、しょぼい線香花火みたいな弾しか打てなくて、相手側は多種多様なド派手打ち上げ花火(弾幕っていいます)を容赦なく何度も何度も放ってくるんで……要は敵側の方が、『持ってる武器』のバリエーションが多いんですよね。
警察は国家公務員ですが、基本、刑法としか縁がありませんし、刑法しか知りません。所詮、検察官の下働きです。しかし、弁護士先生たちは、憲法から刑事、民事、行政法やら特別法やらなんでもかんでも知ってますし、法の適用方法も知ってますし、まあ、警察よりかは『有利』ですよね。
弁護士先生の弾幕の方が断然、強力ってことです。
(私は弾幕くらったことありますけどね……苦笑)
それでは、河島でした。

みゃーみゃー=^_^=

初めまして。この度、非行少年・少女のカウンセラーを担当させて頂く河島桃花(かわしまももか)と申します。 かつて私は、18歳の冬に、非行少年として家庭裁判所で少年審判を受けた過去があります。(現在は26歳です) 世間の大半の大人は、やむを得ず非行に走ってしまったあなたの『悪い部分』しか見ていないかもしれませんが、非行に走ってしまったあなたたちは、少し不器用なだけだと私は思います。私は今、非行や犯罪をテーマにしたキャラ文芸もwebで執筆しています。居場所のない青少年たちのために、何か“良いヒント”を掴んで欲しいと思いつつ。
語学と音楽と小説と、とにかく書くことが大好きです。よろしくお願いいたします!