- 2021.02.04 UP !
子どもセンター「パオ」講習報告by河島
河島です。おはようございます。
昨日、愛知県の子どもシェルター、“パオ”と、自立援助ホーム、“ぴあ・かもみーる”についてお話をお伺いしました。
まず、パオならびにぴあ・かもみーるは、10代後半の子どもたちのためのシェルターです。
15歳から22歳までの女の子専用の共同生活施設で、主に、ひどい虐待を受けたりいじめで傷ついて学校に行けなかったり、寄る辺のない少女たちが一定期間、共同生活をします。
まず「パオ」についてです。パオは滞在期間が2か月だけです。基本、“羽休め”の場所なので、2か月経ったら、「ぴあ・かもみーる」(後述)へ移ります。
パオは施設利用料、食費が子どもたちにとっては無料です。運営費は、愛知県からの助成金と、寄付で賄われているためです。
次に「ぴあ・かもみーる」についてです。ここは、滞在期間が1年~2年とパオに比べて長めです。パオが単なる一時避難所であることに対し、ぴあかもみーるは、“自立援助ホーム”でして、最終的には一人で社会でやっていくための力を備える準備をする場所です。
通常、自立援助ホームは、利用料(電気ガス水道代食費等)が子どもに発生するため、子どもたちはバイトをしなければいけないのですが、ぴあかもみーるでは、施設利用料が発生せず、働けないときは、働く必要がないのが、他の自立援助ホームとは大きく異なります。
(働き始めたら、生活費を2~3万入れる必要があるようですが、強制的ではないみたいです。融通が利くという意味で)
私は、10代後半の頃、家に居場所がなく、パオのような居場所のない子どもの避難所があることはなんとなく知っていましたので、本気で逃げることも考えましたが、集団生活が苦手なのと、施設でもいじめられたらどうしようと尻込みしてしまい、結局、地獄のような家で耐え忍びました。(20歳まで)
しかし、勇気は出した方がよいです。今の環境が、最悪最低だと感じているのなら、覚悟を決めて新しい場所に飛び込んだ方がよいです。変化を起こせるという意味では!
長くなるので、次の記事に分けて書きます。よろしくお願いします。
ありがとうございました。
河島

初めまして。この度、非行少年・少女のカウンセラーを担当させて頂く河島桃花(かわしまももか)と申します。 かつて私は、18歳の冬に、非行少年として家庭裁判所で少年審判を受けた過去があります。(現在は27歳です) 世間の大半の大人は、やむを得ず非行に走ってしまったあなたの『悪い部分』しか見ていないかもしれませんが、非行に走ってしまったあなたたちは、少し不器用なだけだと私は思います。こちらでの活動と並行して、フリーランス作家としても活動するほこら、“10代”と対峙する子どもたちを主人公にした物語も執筆しています。
語学と音楽と小説執筆が大好きです。よろしくお願いします!