- 2021.02.04 UP !
子どもシェルターボランティア養成講座 報告②by河島
先ほどの記事の続きです。今度は具体的なお話です。
ぴあかもみーるのスタッフさんから聴いたお話を、プライバシーを守れる範囲で書いていきます。
ぴあかもみーるは、現在、定員に達しているとのこと。(私がシェルター拡張したいくらいだけど、お金の面で厳しいのでやるせないです(´;ω;`))
ぴあかもで暮らす少女たちは、一生懸命頑張っているとのこと。
部屋のお片付け(やる意思は十分あるけど、行動に移すためのエンジンがなかなかかからず苦労しているそうです)、免許を取るための試験、学校の勉強等。
中には日本語がまだ十分ではない外国籍の子もいて、その子は進学したい!と強く願っていて、日々勉強に励んでいます。
まず外国籍の子についてですが、異国の地で、言葉がわからない辛さは、私もフランス等で経験があるのでよくわかります。それでも勉強して進学する気があるのは、素晴らしくて尊敬します。
お会いする機会があったら、彼女の国の言葉を覚えて、お話してみたいです。(語学マニアな河島)
そして、お片付けの子ですが、私も実は片付けが大嫌いで、整理そのものも大嫌いです。
ただ、片付けって言っても、例えば、ティッシュを一個ゴミ箱に入れるだけ……から始めると自信がつくでしょう。私も最初はそうでした。今も片付けは苦手だけど、重要書類は自分でまとめられるようになったのは、片付けを教えてくれた主人のお陰です。昔は倉庫みたいな家に住んでました……。今度はわたしが、彼女に、教えるというか、一緒に取り組んであげたいですね!!
学校の勉強している子は、ただただ、尊敬しかないです。
シェルターは、パオもかもみーるも厳しいルールはあるけれど、皆それをちゃんと守って、そのうえで将来のことを考えて一生けん命に頑張っている……私は、やはりまだ自分に甘いので、自戒せざるを得ません。(パオもぴあかもみーるも、施設内では全面、スマホが禁止になっており、みんなとの団らんの時間を作るためなのですが、10代でスマホが触れない、しかも門限がありなのは、相当、厳しいでしょうけど、みんな、ちゃんと守ってる……すごい、ほんとにすごい……!)
主人は、まだ22か23だった頃の私に、“自由を欲するのは構わないけど、常に責任が伴う”と言ってくれたの、いまでも覚えています。
自由にふるまいたい、自由にさせろ!!と反発する私を一瞬で黙らせたお言葉なのでした。当時の私には、責任感はありませんでした。←(´・ω`・)エッ?
けれど、フリーダムは楽しい!!
誇りをもって起こした行動ならば、誰に非難されようが、関係ないのです。
最後にひとつだけ、お付き合いください。
パオのパートナー弁護士さんがお話されていたのですが、
“早く大人になりたい”“子どもは不公平だ”と不満を漏らす少女がいました。
弁護士さんの返答が、“大人の役目は、子どもを守ることだよ。”
するとその子は、穏やかになり、“私も子どもを守れる大人になる”と宣言しました。
パートナー弁護士さんに言われて、
“今の自分に、自分よりもさらに年下の非力な子どもを守れるか”と少女は自問したのでしょう。
そして、“今の自分じゃ守れない”と気づいたのでしょうね! それに気づいた瞬間、彼女は、大人になったのだと私は思います。
長くなりました。まだお話したいことはありますが、今回は、この辺で!
まだまだ寒いですね。どうか、自分を大切に、無理せず、寒さを乗り切ってほしいです。(おとな、こども関係なく)
河島でした~(^▽^)/

初めまして。この度、非行少年・少女のカウンセラーを担当させて頂く河島桃花(かわしまももか)と申します。 かつて私は、18歳の冬に、非行少年として家庭裁判所で少年審判を受けた過去があります。(現在は27歳です) 世間の大半の大人は、やむを得ず非行に走ってしまったあなたの『悪い部分』しか見ていないかもしれませんが、非行に走ってしまったあなたたちは、少し不器用なだけだと私は思います。こちらでの活動と並行して、フリーランス作家としても活動するほこら、“10代”と対峙する子どもたちを主人公にした物語も執筆しています。
語学と音楽と小説執筆が大好きです。よろしくお願いします!